こんばんは、めぇ太です。
今日は小説ではなく哲学入門の本をご紹介。
哲学っていうと、ソクラテスとかカントとかが思い浮かぶと思いますが、本書では哲学から精神分析学まで、要は倫理の授業で出てくる超有名・定番の学者たち計28人が紹介されています。
哲学とか西洋思想って名前は横文字だし、出てくる用語はややこしいから学生時代は苦労しました・・・ヘラクレイトスとかアリストテレスとか帰納法とか演繹法とか絶対精神とか・・・
は?
無理無理、全部ごっちゃになるから!!ってなってました。
けれど、やっぱり哲学ってのは人間の根源を突き詰めて思考するようなものだからすべての学問の基礎ではないかと思うのです。
だから哲学の基本は押さえとくべきだろうってことで手に取って今回手に取ってみました。
しかも、マンガみたいにすらすら読めるとか、「ホンマかい」という気持ちもありつつ、どれほど読みやすいのかってことも気になりました。
おもしろい授業みたいで超わかりやすい!
本書の著者は大手予備校の代々木ゼミナールで公民の講師をしている大人気の講師だそうです。
本書以外にも政治・経済が面白いほどわかる本など、政経も担当してるんですね~
ちなみに僕は代ゼミではなくECC予備校に通ってました。高校から近かったからね。なので、代ゼミの雰囲気とか人気講師がどれくらいすごいのかわからないんですけど、もはやタレントと化している東進の林修先生とかそんな感じですかね?
人気講師が著述した本というだけあって、内容は非常にわかりやすく、軽快な調子で読み進められます。学校でもたまにすっごいわかりやすい先生とかいますよね~予備校の方が多いのかな?
小話とか教科書に載ってない歴史の裏話とか、脱線した話が多くてむしろ教科書よりそっちの話の方が記憶に残ってたりします笑
そんなわかりやすい授業を受けているかのような気にさせてくれる本。それがこの哲学入門です。
本の内容的には古代ギリシャ哲学から精神分析学まで、時代を追って哲学者や思想家の紹介、その時代の背景の説明になっているのですが、理論の具体的な例を最近のマンガで例えたり、小話を交えることで、非常にわかりやすく、イメージしやすいものとなっています。特に「キングダム」が多い。たぶん好きなんでしょう。
「哲学とかある程度は常識として知っといた方がいいかもしれないけど、とっつきにくそう」と思っている方には、おもしろく読めるし、わかりやすくまとめられているので、非常におすすめです。
動機は不純でいい
ところで、本を読む目的っていろいろありますよね。小説とかなら物語を楽しむためだったり、エッセイとかなら、その人の考え方や生き方を追体験したいとかだったりします。
特に学術や教養関係の本の場合は、その分野のことを知りたかったり、いろんな知識を増やしたくて読むというのがもちろん理由だと思いますが、時にはちょっとインテリぶりたくて読んでみるときってないですか?
え?ない?ホントに?
僕なんかは小説以外だと宗教関係や歴史関係の本を読むことが多いのですが、そういうことを知っている自分に酔うために読みたい、というところがあります。もちろん、純粋に知識として吸収したいというのもあります。別に知ってたからって誰かに自慢できるわけでもないですからね。
本書の冒頭「はじめに」ではそんな方に向けた著者からのメッセージが込められています。
哲学に必要なのは、背伸びではなく「知りたい!!」という欲求です。
(中略)
ただ、学び始めてからは「知りたい欲求」に身を委ねるにしても、そこへの入り口は、低俗な「背伸びの心理」でいいと思います。というか、それが普通でしょう。
(中略)
だから「ちょっと賢くなりたい」とか「賢く見られたい」とか「哲学を語れる自分が好き」などの背伸びの心理がないと、普通スタートラインにすら立ちません。
(中略)
でもそれは、あくまで「入り口」の話。その後は背伸びの心理は捨て、内容のおもしろさに惹かれていきましょう。つまり、「おもしろい!もっと知りたい!!」という欲求に衝き動かされて哲学にはまってゆくのが、最も正しくて楽しい関わり方なのです。
そう、最初に哲学に取り掛かるきっかけは不純でもいいんです。
哲学知ってる俺かけぇぇぇぇ!!!
とか
私は哲学も修めていますから、ふふん
みたいな感じにしたいがために学び始めるのでもOK!ってことです。
ただ、そこから学び続けるにはそれだけではダメ。
知識欲や、もっと知識を増やして自分自身を高めたいという気持ちが大事なのです。
知識欲は年を取ったからといって衰えるものではありません。
むしろ、どんどん高まっていくものではないでしょうか。
日常生活では知りえない哲学こそ、知識欲を満たせる学問なはず。
まずはマンガみたいにすらすら読める哲学入門 で知識欲を埋めてみてはいかがでしょうか。
では!!