【書評】力強く生きる青春ミステリ「七日目は夏への扉(著:にかいどう青)」講談社タイガ

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ようやく風邪から復活!どうも、めぇ太です。

今回は、またタイムリープ(になるのか?)もののミステリ、七日目は夏への扉 (講談社タイガ)がおもしろかったのでご紹介します!

以前から知っていた作家さんではなくて、書店で適当にブラブラしつつ次に読む本を探していたら気になった本です。

作者紹介によると、講談社青い鳥文庫で執筆中、ということなので、児童書の作家さんなんですね~。

本書は児童書ではなく、しっかりとしたミステリですよ。

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あらすじ

ある日、自他ともに認めるしがない美人翻訳家の美澄朱音はとっくに別れた学生時代の恋人・森野夏樹が自動車事故を起こし死亡する、あまりにもリアルな夢を見る。

そして目が覚めた月曜日。一体何だったのか、と不思議に思いつつも何事もなく過ごすと、翌日は火曜日のはず、、、が、火曜日ではなく水曜日になっていた。そして、友人から森野が事故死したと告げられた。しかも、自殺の可能性があるという。

森野はなぜ死んだのか。調べているうちに朱音自身にも災厄が降りかかる。あるときは駅のホームから転落し、また、あるときは階段から転落する。一体、誰が朱音を狙っているのか。森野の死との関係は・・・

ってな感じで後半は一気にスリリングな展開に。

目次にも曜日が記されているので、時系列は訳がわからなくはならないので大丈夫。

流れは「月・水・日・木・水・金・木・土・火」で目次では間に回想の章とが入っています。水・と木は意識が飛んでる間に別の日に飛ぶので2回にわかれてますね。

曜日がめちゃくちゃにやってくるといえば、「シャッフル」っていう映画があって、書店で文庫本の作品紹介を読んだら、もうその映画しか頭に出てきませんでした笑

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といっても、作品自体は全然似てない。全く別物です。映画の方はサスペンス・ミステリだし。何気にサンドラ・ブロックが主演だし。ってか、さっきwikipedia見てたら今53歳とか衝撃的すぎるwww


感想

こんな感じのタイムリープ系とか時間があっちこっち飛ぶ作品が好きな僕としてはすごく楽しめましたが、ミステリにそんなSFは求めてない!という方には合わないかもしれませんねぇ。

でも、ミステリとSFは結構密接な関係があることも多いし、エンターテイメントとして楽しむにはSF要素があった方が断然おもしろい!それに時系列がめちゃくちゃになってくるのを頭の中で整理して、「あぁ、こういうことか」って納得するのがまた楽しい!

美澄朱音がロックな人間で音楽好きということから音楽ネタがちょいちょい出てきて「おっ」となる。MAN WITH A MISSION とかhideとか。けど、もっと出してもよかったのではないですかね~

あと、後半が急展開すぎるというか、「え、なんでそうなった」って感じになってしまうので、もうちょっと背景を描いてほしかったですね。物足りない感じがします。正直、1.5倍くらいのボリュームがあってもよかったんじゃないかと・・・

などと不満を言いつつも、タイムリープ?ミステリとしては、かなり楽しめる作品でした!

このジャンルが好きな方にはぜひおすすめです。

では!!

<作品紹介より>

学生時代の恋人・森野の訃報。初めて聞くはずのそれをわたしは知っていた。残された事実から推測すると、森野は自殺したのかもしれない。それも殺人を隠蔽するために。死の真相を探るうち、わたしの一週間が崩れだす。火曜日の次の日は月曜日。次は水曜日で・・・・・。意味がわからない。けど、あいつが死ぬのはきっと七日目だ。なら、私のやるべきことは決まっているー。

七日目は夏への扉(著:にかいどう青) 本体690円(税別)講談社タイガ

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