【書籍レビュー】ストレス生活をやめてご機嫌になりませんか?『さよなら、ストレス 誰にでもできる最新「ご機嫌」メソッド(著:辻秀一)文春新書』

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こんばんわ、めぇ太です。

もはや書評ブログのようですが・・・気にせず今日も新刊書籍をご紹介します!

今日ご紹介する「さよなら、ストレス 誰にでもできる「ご機嫌」メソッド(著:辻秀一)文文春新書」はタイトルを見て買いました。というのも、仕事、家事、育児でストレス満タンたんですもん・・・そりゃ買うっきゃないでしょ?10月20日に発刊されたばっかりだし。

著者の辻秀一先生はスポーツ心理学を学び、独自のメソッドを提唱するスポーツドクターです。産業医として活動したり、経営者やアスリートに指導しています。

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自分で気分よくなれればストレス感じなくね?

本書では自分自身でご機嫌な状態を生み出し、ストレスフリーに生きるための独自の方法(メソッド)が示されています。

これまでのストレスマネジメントは、ストレスの海の泳ぎ方を教えるもので、それではいつか疲れて溺れてしまう。大切なのは、ストレスの海から、ご機嫌の陸地へとあがること(P.3まえがきより)

この考えが基本となっています。

つまり、メンタルヘルスなどのストレス対策では、早期発見や治療を目的として実施していますが、外的刺激であるストレッサーの存在は決してなくなることはありません。

だって、仕事では無理な指示があったり、理不尽なこと言われたり、家に帰れば家事や育児で忙しかったり、子供たちがいうこと聞かなかったり・・・愚痴になってしまいます(汗)

とにかく、現代人は数多くのストレッサーに囲まれて生きています。

提唱されているご機嫌メソッドはストレスに対処する方法ではありません。だって、ストレッサーをすべてなくすことはできないんですから。キリがありません。

そこで、ストレスへの対策ではなく、いわばストレスを受け流すようなものだと感じたのですが「ご機嫌メソッド」で心を気分がいい状態、とらわれない、揺らいでいない状態(心理学でフローと呼ばれるそうです)を自分自身で作り出す脳を鍛えることを勧めています。

自分の状態に気づけばストレスフリーになれるんじゃね?

ご機嫌メソッドの紹介になると20のポイントについて述べられていますが、集約すると、

気づくことが大事!

ってことです。

認知脳は外界に向かい、外界と接着して暴走を起こし、心の状態に嵐を巻き起こします。この外側へ向かう認知脳とバランスをとって暴走を鎮静化するためには、脳を内側へ向けることが重要です。内側すなわち自分自身です。自分自身への気づきがご機嫌マネジメントすべての始まりです。(P.117より)

心の状態に気づく

で、「何に気づけばいいんだよ」ってことですが、ひとつは自分自身の心です。

今はフローな状態じゃないな、とか、機嫌悪いな、とかに気づくことは脳が自分の心に注意を向けているということなので非常に重要ということです。

読んだ後、つい息子にイライラしたのです(いつものことです)が、イライラしていることを自覚し、それに流されていると考えると不思議と少し落ち着きました。

このフローではないノンフロー状態であることに気づくだけでもかなりストレスの感じ方が違うようですよ。

脳の状態に気づく

もうひとつは、脳、ここでは認知脳の状態に気づくことです。

認知脳は考えたりするための脳です。基本的な脳ですね。

認知脳自身がいらんことを考えることでストレスを感じるので、その認知脳がいらんことをしているということに気づく、そして認知脳が暴走しないようにすることが大事です。

最後に、本書の中でも、ぜひ実践してもらいたいストレス状態からの脱却方法をご紹介します。

それは、、、、

No Pasa Nada(何も起きていない)

ドンマイ(Don’t mind)とは違って、「気にするな」ということではなく、「そもそも気にするようなことが起こっていない」という考え方のようです。

結果について意味付けをしてしまい、落ち込んでしまうところを、そもそも意味なんて付いていないんだ、自分自身で意味付けしてしまっているだけだ、と気づいてストレス状態から落ち着くことができます。(P.120より)

意味付けって何よ・・・?

人間はストレッサーそれ自体には本来意味はないのに、勝手に意味付けをすることで、ノンフロー状態に陥ってしまいます。例えば、「雨が降っているから嫌だな」「明日は朝早いから嫌だな」というように、雨自体は嫌なものではないし、自分の起きる時間がいつもより早いだけであって、何時からが早朝かなんてのは人間が意味付けしたものってことらしいです。(P.74より)

ご機嫌メソッドの紹介のほかにもストレスに関する知識がたくさん詰まった一冊です。まずはストレスについて識ることが大事ですからね。

本書の他にも関係する本を書かれているので、他の本もあわせて読んでみるといいかもしれませんね。

本書を読んだだけで満足してはすぐにご機嫌になれるようなものではありません。まずは実践して心・脳の使い方に慣れないと難しいと思います。

まずは気づくことから始めて、少しずつでも心をフローでご機嫌な状態に持っていけるようになりたいですね!

では!!

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