こんばんわ、めぇ太です。
我が家は現在は共働きで、僕自身も家事・育児を(自分的には)ある程度やっていますが、体力的にもしんどいことが多いです。
男性も家事・育児をするのが当たり前という風潮に、ほんの少しずつなりつつありますが、やっぱりまだまだ上司の理解がない、長時間労働で意欲はあってもそんな時間がない、ということが多いのではないでしょうか。
本書はそんな仕事と家庭に板挟みになっている男性の葛藤を、妻の怒りの声を、会社側の本音がつづられています。
「あ~、わかる。」ということから、「え、なにこれこわい」ということまで、いろんな夫婦のケースが記されていますので、独身の方は結婚が恐ろしくなるかもしれません・・・
男は働いてこそ、という考えに男女ともにとらわれすぎ
いわゆる【男は外で働いて女は家庭】という旧時代の考え方ですね。まぁ今なお、ですが。
バブル時代を生き抜いた男性だけが持っている考え方かと思っていましたが、本書で考えを改めました。
バリバリ働いてる男性に魅力を感じる女性が多いということは、【男は外で】という考えが女性の根底にもあるんですね。
「・・・でもやっぱり男性にはまずはしっかり稼いできてほしいかな。スーツを着て、外でかっこよく仕事をしている男性じゃないと私個人としては惹かれない。」少なからぬ妻たちの本音ではないだろうか。
・・・
男性を縛るマッチョイズムは、企業文化の中だけでなく、妻の心の中にも住み着いているのだ。(P.60より)
どないせいっちゅーねん・・・って感じです。
相反する2つの男性像の間に挟まれる夫。
妻から求められるハードルが高すぎると本書で取り上げられている夫のようにうつ病に陥ってしまうことになります。
男性の考えかたはもちろんのこと、女性の【働く男像】の意識を変えていく必要があるということですね。
完璧を目指しすぎ(妻も夫も)
完璧な人間なんていないんです。
共働きで働いているのに、夫は仕事が忙しくて家事・育児への協力してもらえない。
だからといって、家事・育児で手を抜くことはできないと考えている女性も多いと思います。
「自分がやらなきゃ誰もやってくれないんだから」という思いがあるのでしょう。
可愛いわが子のために常に全力で頑張る気持ちはすごくわかります。
大体、一人目の子どものときとかはそうです。うちもそうでした。
とにかく、最初は勝手がわからないし、全力でやらないといけないし、何かあるとすぐあたふたしてしまいます。
けど、落ち着いてくると分かります。
適当でいいじゃん。
仕事は適当にやっちゃ駄目ですよ。
家事とか育児なんて適当でいいんですよ。
命に関わることなんてほとんどありません。危ないことだけ気をつけていればあとは適当にやっていれば何とかなります。
掃除なんかルンバにやらせればいいし、できなくても数日に1回やるくらいでもいいんですよ。すぐに病気になるわけではないですから。
また、男性は妻にとって完璧な夫であることも目指す人が増えているようです。(まったくやらない男性もいますが・・・)
最近の男性は、育児や家事をするだけでなく、妻の良き理解者になることが自分の役割であると心得ている。しかし、育児や家事を完璧にできることなどあり得ないのと同じように、妻の完璧な理解者であることもまず不可能である。(P.78より)
また、『現在、父親がかかわっている家事・育児』という図が取り上げられています。(51ページ)
ここでは、以前より育児から家事に意識が向かっていて、「育児をするだけでなく、家事についても妻と対等にこなさなければいけないという認識が広まってきた結果」として取り上げられていますが、もしかすると、ここでも妻の理解者としてのアピールという意味合いもあるのではないでしょうか。
「もっと家事やらないと、機嫌わるくなっちゃう・・・」ということが多分にあるようにも思います。本書で【夫の本音】としてこんな家庭が多々取り上げられています。つらい・・・
正直、僕は妻にとっての理想の夫になるつもりはないです。
文句があるならかかってこい!と思っています。(笑)
初めての書籍レビュー。どう書いていいかわかりません・・・
でも、とにかく全ての夫・妻に読んでもらいたい!!
読んで、話し合うことで、夫婦のスタイルを決めて、自分たちに合った生活、育児のスタイルを模索してもらいたいです。
その中で、キャリアダウンする、仕事の成果を下げてでも家庭に重点をおく、という選択も考える必要があるのではないでしょうか。
では!!