タイムリープミステリの超傑作!!「君と時計シリーズ4部作(著:綾崎隼)」講談社タイガ

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こんばんは、めぇ太です。

みなさん、一度は時間が巻き戻ればいいのに、と考えたことはありませんか?

ありますよねー。くだらない理由から切実な理由まで。きっとみんな何かしらの理由でタイムリープしたいと思ったことがあるはずです。

それにしても、タイムリープものとかループものの小説っておもしろいですよねー。読むにつれて頭の中がこんがらがってきて、めっちゃ頭を働かせるのが大好きです!今回はそんなタイムリープの傑作ミステリ「君と時計シリーズ」をご紹介します。

「君と時計」シリーズは4部作。

第1幕 君と時計と嘘の塔

第2幕 君と時計と塔の雨

第3幕 君と時計と雨の雛

第4幕 君と時計と雛の嘘

ややこしいタイトルですねー!笑

おかげで第4幕を最初に買ってしまいました!ハハッ・・・

いや、表紙にもちゃんと第〇幕って書いてあるんですけどね・・・完全に僕のミスです。

さて、ではどんな内容のミステリかっていうと・・・

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あらすじ

タイムリープ小説ってどう頑張ってもネタバレになるんですよね・・・

もちろん、核となる部分は語りませんが、結構なネタバレにはなってしまうけど、許してね★

主人公は隣家の幼馴染・織原芹愛にある事件以降、想いを寄せ続け、同じ高校に進学した杵城綜士。彼はタイムリーパーの一人です。

タイムリープできればいいのにと思うことは何回もあっても、正直、切羽詰まったものではない人が多いはず。

タイムリープしたい、と一番切実に願うのはきっと大切な人を失ったときではないでしょうか。

本作のタイムリープは大切な人が死ぬと一定の期間まで時間が戻るというもの。

ただ、無条件で戻れるわけではないんですよ。それだったらその人が死なない時まで何回でもループすればいいんですからね。そんなのはぬるげーです。そんな甘いものじゃないんですよ。

タイムリープするたびに、親しい人が一人消える。

これがタイムリープの条件です。

厳しいですねー。この条件があるから何回もループするわけにはいかないんですよ。大切な人、一人を死なせないためにタイムリープして、結局、他の人を失っていいのかって話ですよね。

といっても、主人公以外のタイムリーパーは何回もタイムリープしてるっていう話なんですけどね。

そう、さらっと書いちゃいましたが、タイムリーパーは主人公だけではありません。

なので、たとえ一人がキーパーソンを救えたとしても、他のタイムリーパーのキーパーソンが死んでしまうと、やっぱり時間が巻き戻ってしまうのです。

しかも、そのときに時間が巻き戻った原因となるタイムリーパーしか記憶を保持できない、というめんどくさいルールつき。

まぁ、たしかに他のタイムリーパーの記憶が残ったままってなると、やっぱりぬるげーですからね。

ということで、主人公の杵城綜士は幼馴染の織原芹愛が文化祭の前夜祭の日に死んだと知った時点でタイムリープします。そして、唯一の親友を失います。

なぜタイムリープが起こったのかは、まぁ読めばわかるさ!!

そして、ミステリーにつきものの探偵役、まぁ本作は事件が起こったりするものではないですが、タイムリープの謎を追うってことで、これぞ探偵って感じの登場人物、一流国立大学の医学部に合格しながら2年間も意図的に留年し、高校3年生にして20歳の草薙千歳。ご飯を食べるシーンは出てこず、基本的にチョコレートを食べ、博学で長身色白、気になったことはとことん追いかける、そんな人物です。まさにミステリーの探偵像。

第1章では綜士と千歳、そしてもう一人のタイムリーパーである鈴鹿雛美とで何とかして、芹愛の死を阻止しようと画策します。

が、第4章まで続いていることからわかるとおり、失敗します。そりゃそうですよね、あっさり成功したらもうおしまいですから。

そして、タイムリープしたことで綜士は唯一の家族である母親を失います。もちろん、母親が最初からいなかったってことになると、綜士が産まれないので、そうはならずになんか5年前からいなくなった、ってことになります。そのへん、正直どうなん?って気がしますが・・・

ちなみに、綜士の最初のタイムリープの段階で5周目の世界であることが雛美から明かされますが、第3章では綜士・雛美ともに死を回避させることに成功したのに、タイムリープが起こってしまいます。そこで3人目のタイムリーパーの存在が発覚!!

実は5周目とかそんなレベルではなく、14周目?であることが明かされます!

簡単にタイムリープするわけにはいかないはずなのに、一人で9周目までやっちゃったわけですね。失敗しすぎ!

僕だったら友だちいなくて、家族しかいないのでそんなにループできないよ・・・

第2章では綜士と芹愛のタイムリープは阻止できたものの、今度は雛美がタイムリープしてしまいます。そして、そこで衝撃の事実が発覚します。マジで。

第3章以降は物語の核となる部分に触れていくので、お口チャック!!!語りません!!

感想

第1章を読み終えたとき、続きが気になりすぎて、速攻で第2章と第3章をAmazonで買っちゃいました。近くの本屋には第4章しか売ってなかったからね。おかげでミスって最初に買っちゃったわけだよ!

第2章以降は連続で読みふけりましたよ!読み直したりしたから半日以上かかっちゃいまいた。

読了後の頭の中のグルグル具合が半端ないです。

あれ?あのときが〇周目でこうなってたから・・・あれ?

って感じで混乱しつつも、最後には腑に落ちる感じ。

くぅぅー!!これがミステリーのだいご味ですよね!!

とにかく、タイムリープものが好きな方にもミステリーが好きな方にもピッタリのシリーズなので、ぜひ体験してください!!

では!!

作品紹介より

<第1幕 君と時計と嘘の塔>

大好きな女の子が死んでしまったーという悪夢を見た朝から、すべては始まった。高校の教室に入った綜士は、ある違和感を覚える。唯一の親友がこの世界から消え、その事実に誰ひとり気付いていなかったのだ。綜士の異変を察知したのは『時計部』なる部活を作り時空の歪みを追いかける先輩・草薙千歳と、破天荒な同級生・鈴鹿雛美。新時代の青春タイムリープ・ミステリ、開幕!

<第2幕 君と時計と塔の雨>

愛する人を救えなければ、強制的に過去に戻され、その度に親友や家族が一人ずつ消えていく。自らがタイムリーパーであることを自覚した綜士は、失敗が許されない過酷なルールの下、『時計部』の先輩・草薙千歳と、不思議な同級生・鈴鹿雛美と共に、理不尽なこの現象を止めるため奔走を始める。三人が辿り着いた悲しい結末とは!?新時代のタイムリープ・ミステリ、待望の第二幕!

<第3幕 君と時計と雨の雛>

大切な人の死を知る度に、時計の針は何度でも過去へと巻き戻る。「親友や家族が世界から消失する」というあまりにも大きな代償とともに。幼馴染の織原芹愛の死を回避したい杵城綜士と、想い人を救いたい鈴鹿雛美だったが、願いも虚しく残酷な時間遡行は繰り返される。雛美が頑なにつき通していた「嘘」、そしてもう一人のタイムリーパーの存在がループを断ち切る鍵となるのか!?

<第4幕 君と時計と雛の嘘>

織原芹愛の死を回避できなければ、杵城綜士は過去へと飛ばされる。その度に「親友や家族が世界から消失する」という大き過ぎる代償をともなってー。無慈悲に繰り返される時間遡行を断ち切るために、綜士と芹愛は『希望と言い切るには残酷に過ぎる、一つの選択肢』の前で苦悩する。鈴鹿雛美がつき続けた嘘と、隠された過去とは・・・。衝撃のラストが待ち受ける待望の完結篇!

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